第1位は日商簿記検定
週刊東洋経済2023/4/29-5/6合併特大号では、(食える資格と検定&副業100)という特集記事が掲載されていました。その中の2023年就職に役立つ資格・検定ランキングは、日本の資格・検定サイトで作成されたもので、2022年10月4日~31日に実施された660人のアンケート結果によるものです。ランキングは、項目ごとに1~5位の資格・検定を選び、上位から順に10、9、8、7、6ポイントを割り当てて、合計ポイントの多い順に基づいて作成されています。
2023年就職に役立つ資格・検定ランキング(ベスト10)はこちら!
- 日商簿記検定
- 宅地建物取引士
- TOEIC Listening&Reading Test
- ファイナンシャル・プランナー
- 実用英語技能検定(英検)
- 社会保険労務士
- マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト
- 看護師
- 行政書士
- 自動車運転免許
(参考)2022年就職に役立つ資格・検定ランキング(ベスト10)はこちら!
- 日商簿記検定
- TOEIC Listening&Reading Test
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャル・プランナー
- 実用英語技能検定(英検)
- 自動車運転免許
- マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト
- 日本漢字能力検定(漢検)
- 秘書検定
- 看護師
(参考)2021年就職に役立つ資格・検定ランキング(ベスト10)はこちら!
- 日商簿記検定
- TOEIC Listening&Reading Test
- 実用英語技能検定(英検)
- 宅地建物取引士
- 日本漢字能力検定(漢検)
- ファイナンシャル・プランナー
- 社会保険労務士
- マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト
- 看護師
- 秘書検定
なぜ、簿記検定が就職に役立つ資格なのでしょうか?
理由の一つとしては、簿記は各業務に役立つということを挙げることができます。経理担当者であれば、簿記という知識がすぐに活用できます。営業担当者であれば、簿記の知識を取引先に対する見積書の作成に役立てることができます。管理担当者であれば、簿記の知識を投資家や株主等のIR資料の作成に役立てることができます。
会社によっては、簿記の資格を取得することで資格手当を受け取ることができるところもあるでしょう。また、フリーランスの方にとっては、青色申告の特別控除を受けるために、簿記の知識が必要となります。このように簿記の知識は、様々な業務の中で活用することができるのです。
簿記を知ることで会社の状態が分かるようになります!
企業の日々の経済活動は、簿記という技術によって記録され、その記録により貸借対照表や損益計算書といった報告書が作成されます。そのことにより、企業の日々の経済活動は、貸借対照表や損益計算書といった報告書に反映されることになります。つまり、貸借対照表や損益計算書といった報告書をみれば、当該企業の状態がわかるのです。
しかし、この報告書を見る力をつけるためには、簿記(会計)の知識が必要なのです。
簿記は業務遂行のための共通言語です。
企業は、お客様に商品を販売したり、サービスを提供することによって、利益を獲得します。しかし、単にお客様に商品を販売したり、サービスを提供するのではなく、それらの活動を行うことで、お客様に幸せを感じてもらうことが必要です。このお客様に幸せを感じてもらうことが企業の存在意義と思います。
そして、より多くのお客様に幸せを感じ取ってもらうためには、販路を拡大する必要がありますし、新しい商品の開発も進めていく必要があります。当然のことながら、販路を拡大したり、新しい商品を開発するためには、資金が必要となります。この必要な資金を得るためには、お金を稼ぐ必要があります。そのために企業は、お客様の幸せと、より多くのお金を稼ぐということを考えて独自の経営戦略を立てていきます。
企業は、その経営戦略に基づいて、中長期計画を立てていき、その計画を成し遂げるために、更に短期計画を立てていきます。そして、この短期計画にもとづいて、日々の仕事が実行に移されます。
企業が立てる中長期計画は、他社よりも売上を伸ばすとか、今よりも企業価値を上げるといった抽象的なものではなく、ROAやROEを何%達成させるかといった具体的な数値目標が立てられます。先ほど、企業の日々の経済活動は、貸借対照表や損益計算書といった報告書に反映されることになり、貸借対照表や損益計算書といった報告書をみれば、当該企業の状態がわかるということを書きました。計画は、実行に移され、一定期間後に計画通りに進んでいるかを検証し、計画が予定通り進んでいなければ、改善策を考えながら行動に移していきます。
計画がROAやROEといった、いわゆる財務指標で立てられている以上、その意味をしっかり理解していなければ、自分が勤めている会社がどこに進もうとしているのかがわからなくなります。それがわからないまま日々の仕事をしていては、単なる上からの命令でやらされている仕事になってしまい、仕事そのものに楽しさを感じなくなります。簿記(会計)は業務遂行のための共通言語なのです。だからこそ、簿記の知識はすべての人にとって必要なものなのです。