証券外務員一種・独学一発合格のために!

証券外務員

証券外務員一種試験の概要

証券外務員の試験は、日本証券業協会から出版されている外務員必携から出題されます。外務員必携は全4巻で、一種外務員試験はこの4巻から出題され、二種外務員試験は、1巻から3巻からまでの内容から出題されます。

外務員必携は1巻~3巻までが約400ページで、デリバティブ取引の内容である4巻が約250ページというとてもボリュームのある内容となっています。外務員必携から試験問題が作成されるといっても、それらの内容を全て理解することは、ほとんど不可能です。

日本証券業協会のホームページには、外務員試験について、外務員資格試験とは、外務員としての資質を確保するために日本証券業協会が実施している試験と書かれています。このことは、外務員試験は、競争試験であるいくつかの国家試験とは異なり、落とすための試験ではないということです。つまり、外務員試験では、外務員になるための必要最低限の知識が問われるということです。

外務員になるための必要最低限の知識というのは、外務員必携に書かれている内容の中で特に重要な内容が試験では問われるということです。特に重要な内容というのは、外務員必携の本文の中で赤字や太字などで強調されている箇所です。この重要な箇所を確実に理解することが試験合格にとって大切なのです。言い換えれば、その部分のみを中心に学習すればいいのです。

一種外務員試験の概要を確認しておきましょう。出題数は合計100問〇×方式が70問五肢選択方式が30問です。〇×方式の問題は1問2点五肢選択方式の問題が1問10点です。そのうち7割の308点以上の得点で合格です。なお、試験時間は2時間40分です。

〇×方式の問題は、次の文章について、正しい場合は○、正しくない場合は×の方へマークしなさい。といった形式で、五肢選択方式の問題は、次の文章のうち、正しいものの番号を二つマークしなさい、又は一つマークしなさいといった問題となります。

〇×方式の問題は、1問2点ですので、全部正解すると2点×70問で140点です。五肢選択方式の問題は、1問10点ですが、2つをマークさせる問題では、1つ正解で1つ不正解の場合、5点を得ることができます。なお、五肢選択方式の問題を全部正解すると10点×30問で300点になります。

一発合格のためには計算項目を確実に!

440点満点のうち、その7割の308点以上で合格ですので、仮に五肢選択問題を全て正解した場合、10点×30問より300点になりますので、後、8点解答することができれば、合格することができます。8点というのは、70問ある〇×問題で4問正解すればいいことになります。

五肢選択問題について、もう少し掘り下げていきましょう。五肢選択問題は、計算問題と知識を問う問題の2つに分けることができます。例外はありますが、計算問題は択一問題で出題されることが多く、知識を問う問題は択二問題で出題されます。

択一問題は正解すれば10点、不正解であれば0点となり、択二問題は、2つ正解すれば10点、1つ正解すれば5点、すべて不正解であれば0点となります。仮に五肢選択問題30問のうち、15問が択一問題の計算問題で残り15問が択二問題の知識を問う問題であった場合、計算問題15問を全て正解すれば10点×15問より150点、択二問題15問すべての問題で、二択のうち1つのみ正解だった場合、5点×15問より75点となります。

両者を合わせると150点+75点より225点になります。最低合格ラインが308点ですので、225点からあと83点積み上げることができれば、試験に合格ということになります。つまり、〇×問題は140点ですので、そのうち6割解答することができれば、140点×60%より84点となりますので、五肢選択問題で225点取ることができれば、〇×問題で6割取ることで試験には合格するのです。〇×問題の場合、仮にすべての内容が分からなくても、5割の確率で正解することができますので、6割を解答することはそれほど難しくはありません。

計算の項目は、非常にボリュームの多い外務員必携の中でもその内容に限りがあります。証券投資計算、利回り計算、財務分析、証拠金の計算、損益計算などです。独学一発合格のためには、これらの計算項目を確実に解けるようにするのです!

つまり、一種外務員試験に一発で合格するためには、計算についての内容をしっかり理解し、それについて出題がされた場合、確実に解答できるようにすることなのです。このことを意識した勉強をすることです!

独学一発合格のための勉強方法

基本的な勉強方法としては、試験に必要な知識を身に着けるためのインプット期間、そし知識の習熟度を確認するためのアウトプット期間に分けることができます。通常、インプット期間では、テキストを使い、アウトプット期間では、問題集を使います。

市販のテキストは、カラー刷りになっていたり、表や図などを使って、なるべくわかりやすく解説したものとなっています。しかし、基本的に外務員必携の内容を要約したものになっていますので、文章表現が外務員必携とほぼ同じであり、非常にわかりづらいものとなっています。

そのため、テキストを読んで知識をインプットしようとしても、楽しく勉強を進めるというよりも、取り合えず覚えるという暗記中心の学習に陥ってしまうのです。そうなってしまうと、勉強そのものが面白くなくなり、アウトプットまでたどり着けないことになりかねません。

しかし、試験に合格するための勉強として大事なのは、インプットではなく、アウトプットなのです。

問題集などを利用したアウトプットは、最初は正解率が10%でも、次に問題を解いたときは正解率が50%、その次に問題を解いたときは正解率が80%というように、自分の理解度が目にみえてわかります。理解度が高まっているという実感を感じると、勉強することが楽しくなります!そのことが、とても大切なのです。

しかし、アウトプットが重要だといっても、知識が全くない状態で問題を解くと、解けない問題があまりにも多くなり、問題を解くこと自体が苦痛になってしまう可能性がありますので、知識を吸収するインプット期間はやはり必要になります。

大切なことはインプット期間に力を入れすぎないということです。最小限の知識を吸収して、なるべく早めに問題を解くという時間を作ることなのです。そして、アウトプットを通じて不足している知識を吸収するのです。

証券外務員一種の試験は、独学一発合格が十分可能だと思います。ぜひ、独学一発合格を目指してください!

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